俗に白雲病といわれている病気
 	- 俗に白雲病といわれている病気→様々な寄生体(鞭毛虫―イクチオポド=旧コスティア、線毛虫類―トリコディナ、キロドネラ)、吸虫や細菌の寄生により体表の粘液分泌が亢進して雲がかかったように見える病気の総称
 
 	- 一番多いのは水温の急激な下降と軽い細菌や 原虫の感染によっておきる白雲病で俗に感冒にかかっているといわれているもので、皮膚の表層の感染により体表からの粘液分泌が亢進して白雲症状を起こすもの
 
 	- トサキンでは主に低水温時にその寄生が見られる(ただしよく似た症状で吸虫類のギロダクチルス、ダクチロギルスの感染が発生すると外見は良く似ているので注意が必用
 
 	- 特にキロドネラや吸虫類は鰓に寄生するので致命的なことがある
 
〈イクチオポド〉
〈ギロダクチルスとダクチロギルス〉
〈トリコディナ〉
〈キロドネラ〉
〈細菌感染〉
■俗に白雲病といわれている病気治療
 	- 換水と水温の上昇(+塩水浴)だけで自然に治ってしまうものも多い
 
 	- 治療は白雲の原因を皮膚掻爬試験で確認して行なうのが一番良いが、どの病気でも治療できるように多剤による薬浴を行なうのが良い
 
 	- 細菌性白雲病でも簡単に治らないものもあり、体や鰭の充血や壊死を伴っているものでは特に注意 → 抗生物質による薬浴が有効(シュードモナスが多いといわれている)
 
 	- 水質の改善(換水)、昇温、3から0.5%の塩水浴と共にマラカイトグリーン(ヒコサン)、エルバージュなどの寄生虫に効果のある薬剤と吸虫を意識してトリクロルホン(マゾテンなど)で治療
 
 	- ホルマリン(100Lに2から5cc永久浴)とエルバージュなどの抗菌剤の薬浴で治療するとよい
 
 	- 近年薬剤耐性の寄生体が認められプラジクアンテル(ハダクリーン、プラジプロ)が効果を示すことがある
 
〈ホルマリン使用の注意点〉
 	- ホルマリンで治療する際には決して塩は使わないこと(化学反応により毒性物質が作られるので)ホルマリンは鰓の細胞を収斂するので鰓病に罹っている魚や貧血のあるものには最新の注意が必要
 
 	- また鰓と肝臓に障害が残ることもあるので反復薬浴は避けた方が良い→ホルマリンは効果があるが厳密に使用しないと副作用が怖いので素人の方は使用しないほうが無難
 
                     
                    
                   
                  
                 
               
             
           
          
         
      
     
    
    